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□メッセージ
「そうかねえ」と言うと、俺はミヤギのそばに行き、彼女が線で画用紙を埋めていく様を眺めた。 なるほど、絵ってそうやって描くのか、と俺は感心していた。 「でも、そんなに上手くないな」と俺がからかうと 「だから練習するんです」とミヤギは得意気に言った。 「今まで書いた奴、見せてくれ」と頼むと、彼女はスケッチブックを閉じて鞄に入れ 「さあ、そろそろ次に行きましょう」と俺を急かした。