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(゚Д゚)和尚物語第二話「和尚達の長い夜 序章」 寺の入り口にて、木魚と名乗る男と和尚の押し問答はゆうに四時間を超え、深夜の二時になろうとしていた 帰れという和尚に対して、帰りまへん、わて恩返しせな、帰れまへんと頑なに帰ろうとしない大男の木魚 和尚「お前、和尚を困らせて無事成仏出来ると思うなよ。帰らなかったら成仏させるぞ」 木魚「わかりました。もし恩返しが気に入らなければ、成仏なりなんなり好きにしてください」 和尚「・・・わかった、入れ・・」 木魚は安堵の表情で中に入ることが出来ました 和尚「だが、私は今から仕事があるのでな・・・私がそこの部屋に入ったら、決して中を覗いてはいけないぞ、わかったな ・・」 木魚「へい、わかりやした・・」 和尚は、そそくさと「和尚の寝室」と書かれた部屋へイソイソと入って行きました (・・・気になる・・覗いてはいけないと言われたら、気になる・・駄目と言われたらやりたくなる・・) この木魚と名乗る男、実は詐欺で生計を立てる悪党である 今からおよそ1ヶ月前に二人組の男女に出会い、男の方からこそっと「あの寺には宝が眠っている・・」という話を聞いたのである 寺の外で和尚についてこっそり聞き込みをすると「最近、木魚をやたらと叩いている」という情報を知り、木魚の恩返しと言う突飛な発想を思い付いたのだ 今日は幸運なことに嫁が実家に帰る用事があるという 今がチャンスとばかりに寺へとやってきたのである 木魚(俺の詐欺技能を用いて、和尚から宝を奪い取るつもりだったが、時間がねぇ。和尚がいない今のうちに宝を見つけてトンズラしねえと嫁が帰ってきてしまう・・早くしなければ・・だが、気になる・・ゥァァアアアア キニナルゥゥゥ!!!) 好奇心に負けてしまった木魚は和尚が開けるなと言った禁断の扉を三分もたたずに開けてしまうこととなる 続く